ブログを始めた理由は特定の誰かに伝えたかった事があったからだ。
昔、某ミュージシャンが「1人に伝えたい事を歌えばいい。それがたくさんの人に届く」と言っていた。その気持ちで書いている。
それ以外にもブログで収入を!みたいな気持ちも少しあったけど(笑)
あとは、誰かの暇つぶしになればいいやとも思ってるぞ。今はコレが一番の理由かもしれない。。
というわけで、それなりに毎日誰かしらが見てくれるようになってきたから、忘れないうちに書きたかったことを書いておこう。
※長文注意
H君に言っておけば良かった。
Hという友達がいる。現在30オーバー、フリーター。
話は10年ぐらい遡る。当時、俺はマイペースながら月に2本ぐらいライブをやるバンドをやっていた。その時Hは大学を出ても就職をせずにフリーターをやっていた。俺もフリーターだった。就職が難しかった時代だ。
Hは大学生時代から「自分で作詞作曲をやって、ボーカルをやりたい」と言っていた。口には出さなかったけど、メジャーデビューして食っていきたいと思っていたんだろう。
当時、彼がDTMで作ったデモを聴いた。それはもう酷かった。「え?やりたいのってアバンギャルドなバンドなのかな?」と思ったぐらいである。Hの好みはシンプルなロックバンドだったはずだ。
ドラムがあって、そこにベースを乗っけて、ギターを~~とか、そういった事以前の問題。ドラムの8ビートがわかってない。バスドラムやスネアの概念がない。1小節の括りもわかってない。
ボーカルのメロらしきものが打ち込まれていたけど、なにがなんだかわからない。
うーん、コレ書いてて伝わるかな?想像できないよね?でも、ほんとそんなレベルだったんだよ。
その滅茶苦茶デモから3年後ぐらいに俺は彼をバンドに誘っている。
俺「バンドやらない?初心者ぐらいがちょうどいいんだよ。暇つぶしでいいからさ」
H「俺は自分で作りたいから。ごめんね」
俺「そうか、残念だな。今はバンドやってるの?」
H「3か月ぐらい前にメンバーが見つかったんだ」
俺「おお!なんだ!そうなんだ!曲とかは作ってるの?」
H「いやー。みんな忙しくてスタジオに1回も入った事ないんだよね。忙しいの邪魔しちゃ悪いし。」
俺「いやいやいや!お前バカかよ。他の奴探せよ!」
H「でも、バイト先で知り合った元プロからボイトレとかも教わってるんだ。俺の歌のレベルも全然低いから。もっと練習しなくちゃと思ってる」
さぁ、これを読んでるアナタ。彼がどんだけマズイ状況かおわかりいただけただろう。
さらに言えば彼はギターを買ったはいいけど、練習してないみたいだ。
だけど、Hは決して『夢を語るだけで、行動できない人間』というタイプではない。その証拠にDTMはやっているし、相も変わらずカラオケに行って練習していた。
じゃあ、何が原因なのか。
バンドやってねーじゃん!
って事だ。
バンドを組んでさえいれば少なくと8ビートぐらいは覚える。なんとなく色々わかるようになる。1小節を説明しろ、と言われて答えられないかもしれないけど、何となく感覚を掴めるようになる。
やりながらアップデートしていく
Hはコレができない性格だったんだな。
これからバンドをやろうとしている人へ。
やりながらアップデートしていく
バンドはコレに尽きる。見る前に飛べ!である。
複数人でやる事を1人で考えて1人のままいても、何も進まない。
絵や文章もそうだと思うけど、誰かに見てもらわなきゃ始まらない。
どっかのバンドに入ったとして「君のレベルじゃうちでは無理だよ」と言われたとしたら、次のバンドを探せばいいだけだ。いつか一緒にできる奴が現れるはず。
もちろん、個人練習も大事だけど。最終目標が何かを忘れないで動くべきだ。
それこそ、1回スタジオ入るだけで世界が変わるぞ!
まとめ
努力の方向を間違えちゃいけない。
プロ野球を見て、野球がやりたい!野球が上手くなりたい!と思ったら、テレビの前から立ち上がってバットを振らなきゃいけないんだ。
そして、バットを振れるようになったら今度はボールに当てられるように練習しなきゃいけない。
なんか説教くさい感じになっちまったぜ!!
俺がずっと書きたかった事だ!質問や相談にもいつでも乗るぜ!
余談(後輩K君の話)
暗い話になっても仕方ないから別のK君の話。
後輩K君から「バンドやりたいっす!24歳にして初めてバンドマンに会いました」と言われて組みました。彼はアコギを一応3年ぐらいやっていて、遊んだ時下手糞なゆずを何曲か弾き語ってくれましたw
ドラムを探して、K君がギターボーカル。俺がベース。組んで3か月で曲作ってライブをやった。
K君が初めてオリジナル曲をスタジオに持ってきた時。
K「オリジナルって簡単に作れるんすね」
俺&ドラム「なめてんのかよ!笑」
K「いやいや、そうじゃなくって。すげー感動してるんすよ!家でアコギ弾いてた時は、コレがバンドになるのか全然想像つかなかったんですよ。でも、曲になったじゃないですか。」
俺「まー、アコギやってたからじゃない?あと俺らがいたからな!笑」
K「ありがとうございます!ホントびっくりっす。なんでもっと早くバンドやらなかったんだろうって後悔してます」
その後ライブを何回かやった。
HとKの違いは、目的からの逆算。
オリジナル作ってライブをやりたい、そのためにどうしたらいいか、を考えてすぐ行動した。
Kの頭の中に「いや、まだ早いかな?」なんて考えは無かったと思う。
Kは俺が「いいよ、バンド組もうか。ただ、ドラムがいない。最悪、俺かお前な」って言った翌週。
ストラトキャスター買ってたwアコギしか持ってなかったからね。
「え、話聞いてた?お前ドラムになったらどうするの?」「うーん、そん時はそん時っすね!エレキギター欲しかったしいいっす!」
バンドってそのぐらいの勢いでいいのかもしれないぜ。
だってさ、プロでさえネットで「下手くそ」とか叩かれんだからw
上手くなるの待ってたらジジイになっちまうぞ(BECKより)
ちなみに、K君はその後がっつり音楽にはまって、簡単なデモの録音とかを請け負うようにまでなりました。
カラオケで歌うぐらいならバンドやろうぜ!by Hi Standard